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星まつりって何?

画像: 星まつりの「星」とは、夜空に輝く「星」のことではありません。
ここで言う「星」は人が誰でもが持つ、「運命の星」を指しています。
私たちに起こる、いろいろな吉凶禍福(よいことや悪いこと)は、実はこの「運命の星」から来ているのです。
密教では、その「運命の星」を分析し、人の運命を知るすばらしい方法を見つけ出しました。それが、「密教占星術」です。
しかも、その人の「運命」を見極めるばかりではなく、悪い運命の流れを好転させ、よい運命の勢いを強くする開運法を編み出したのです。これは、「除禍招福、運気・運期転換の秘法」といわれる密教最高の秘法の一つであり、その中で特に霊験あらたかな秘法が、旧暦の年始めである節分に護摩を焚き「星」を供養(おまつり)する、「星まつり護摩供」です。

二つの星?

ところで、実はこの「星」には二種類あるのです。 一つは、もともと生まれながらに持っているもの(運の大小や強弱・良否や可能性)を示す星と、もう一つは毎年巡り来るもの(その時の運の現われ方や運の勢い)を示す星の二つがあります。 個人が生まれながらに持つ運命の星を運気(本命星)といい、その年に巡り来る星を運期(当年属星)といいます。 星まつりでは、この両方の「星」をおまつりして、それぞれの個人の幸せと家庭の安穏、併せて世界平和を「 真正仏舎利尊」(仏教の最高の本尊である釈尊のご聖骨)を奉安して「神仏両界の秘法」(阿含修験ならではの神々と御仏をおまつりしての秘法)を加えて祈りをささげるのです。

神仏両界大柴燈護摩供とは?

阿含宗では、神仏両界の両壇護摩を焚きます。
「阿含の星まつり」は、正面祭壇向かって右に仏界の本尊である真正仏舎利尊を、左には神界の主神として素戔鳴尊をお祀りし、祈願成就の神界壇と先祖供養の仏界壇を築いて皆さまから寄せられた護摩木をお焚き上げする、阿含宗独自の「神仏両界の秘法」を以って奉修しております。

阿含の護摩木って?

密教では、願いごとの成就を祈るときに護摩を焚いて諸仏善神に祈ることが最上であるとされています。
護摩修法では、護摩の火は仏の智慧、すなわち解脱成仏力を表します。
その護摩の火に添えられる薪(護摩木)に書かれたことは、祈願者の願いごとであるとともに煩悩でもあります。すなわち、仏さまの智慧の火でもって煩悩を焼き尽くして浄化し、願いごとの速やかなる成就を祈ります。
阿含宗の添え護摩木には、二種類あります。祈願の護摩木と供養の護摩木です。
わたくしたちはこの護摩木に、願いごとの成就や先祖の成仏を祈って記入し、それを聖火の燃え上がる護摩壇の薪に添え加えるのです。