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真正仏舎利について|仏舎利(ぶっしゃり)の来歴

仏舎利(ぶっしゃり)の来歴



仏陀・釈尊は、いまから約二千数百年前の古代インドにおいて誕生され、修行の末に仏陀となられ、その一生を成仏法(仏陀になる法)の布教に捧げられたのち、八十歳にしてクシナーラーにおいて臨終をむかえ、涅槃(ニルヴァーナ)に入られました。

 そのお体をクシナーラーのマッラ族が黄金の棺に入れ、香木をもって薪とし、荼毘に付ふして、そのご遺骨の一部分をそれぞれ他の七つの部族に分配したのです。

 彼ら八部族は、そのご遺骨をもってそれぞれ自国内に仏舎利塔をつくりました。

 そして、約百年の後(二百年説も)、インドを統一した最初の大帝王アショーカ王(阿育王)が、戦争のために多くの命を断った滅罪生善のために、仏舎利塔建立を思い立ち、先述の八つの部族の一つマガダ国のアジャータサットウ王(阿闍世王)がラージャガハ(王舎城)に建立した仏舎利塔を発掘して、少分をとどめてその塔を修理し、その余を持ち帰って、各地に宝塔を建てて供養した、と『阿育王伝』『大阿育王経』等にあります。