引揚桟橋と舞鶴湾洋上で、郷土の安穏を祈念
6月14日、京都地区は「舞鶴引揚桟橋法要・第5回舞鶴湾洋上法要」を、法務部・大律師を導師に奉修した。
舞鶴湾に連なる若狭、敦賀地域は「原発銀座」と呼ばれている。この地域で地震が発生した場合、甚大な災害が予想され、また朝鮮半島情勢は依然として予断を許さない緊迫した状態が続いている。こうした状況を鑑みて、京都地区は本法要奉修を決意した。
午後0時20分、引揚桟橋隣接の「招霊の碑」前で法要開始。まず献水の儀が行われ、次に導師が入堂して地鎮屋敷浄霊法形式で奉修された。修法中、光明解脱散華が、引揚桟橋と招霊の碑に舞い、戦没者のお霊へ成仏法の光明が注がれた。
法要後は導師、舞鶴市市会議員、京都地区運営委員がそれぞれ挨拶し、最後には京都地区聲明衆が、聲明「凖胝観音経」と唱歌「ふるさと」を唱和した。
午後3時、場所を舞鶴湾遊覧船「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」上に移し、「第5回舞鶴湾洋上法要」が開始。今回は特別に舞鶴湾内で沈没し多数の犠牲者を出した、浮島丸沈没地点も巡り、犠牲者の菩提を弔った。
この日は終日雨天の予報であったが、時折薄日が差す穏やかな天候となり、両法要ともに無魔行満。同地区は郷土の安穏はもとより、世界を覆う「破滅のカルマ」に打ち勝つため、「四国大柴燈護摩供」への精進を強く心に誓った。