樺戸集治監とは、幕末維新から西南戦争終結までの間に内乱で捕縛され、北海道で開拓事業の労働者として使役された国事犯などの収容所で、1881年に設置された。廃止されるまでの39年間に、1046人もの囚人が命を落としたが、その多くは国賊の汚名を着せられ、過酷な強制労働により、無念の思いで亡くなったという。
札幌地区では7月に奉修された「空知集治監囚人犠牲者護摩法要」に続き、同集治監での犠牲者を北海道開拓に貢献された恩人として、感謝を捧げて解脱成仏を祈念する運びとなった。
会場となった墓地にある「樺戸監獄死亡者之碑」前に祭壇と護摩壇が設置され、午後1時30分に導師が入堂して法要開始。「人類救済の御聖火」が点火され、参拝者は皆で心を一つにして、真摯な祈りを捧げた。