ニューヨーク護摩法要と講演 2000年

いま、智慧の時代が始まる

阿含宗・桐山管長は、2000年11月2日から7日までニューヨークを訪問。11月4日(現地時間)、ニューヨーク・マンハッタンにある教会ユニタリアン・チャーチ・オブ・オール・ソウルズで「ニューヨーク護摩法要・講演」に臨まれ、世界の中心ニューヨークで阿含の智慧の護摩の神髄を示されました。
以下に桐山管長のメッセージをご紹介いたします。
このメッセージは、「ニューヨーク護摩法要・講演」に先がけて、阿含宗のホームページ(英語)やニューヨークの雑誌において、法要告知とともに発表されたものです。

 

いま、智慧の時代が始まる

私、思いますのに、今、人類に最も必要なものは、平等にして差別なき隣人愛と、すぐれた高度の叡智であると思います。
21世紀に入ろうとしている今、人類がいまだに爭いと貧困から脱出できないのは、この二つが欠けているからだと思います。殊に、叡智が欠けているのではないでしょうか?
隣人愛がいちじるしく欠けているとは、私は思いません。宗教が常に説いている愛と慈悲が、人間に欠けているとは、私には思えないのです。
愛と慈悲は、本來、人間が生まれつき持っている特質です。その特質を持った人間どうしが、憎み合い、傷つけ合い、殺し合い、奪い合うという行動をするのはなぜでしょうか?
それは、愛と慈悲が欠けているのではなく、叡智が欠けているからだと私は考えます。人間が本來持っている特質である愛と慈悲を目ざめさせ、発現させ、正しく伸展させて行くのは叡智であると私は思います。そしてその叡智も、愛と慈悲と同様、人間が本來持っている特質であります。ですから、私は、この特質を、人類はもっと重く考え、大切にすべきであると主張します。
いま、私は、私の主張という言葉を使いましたが、実は、これは仏陀の教えられたことなのです。
このたび、阿含宗がニューヨークで焚く護摩の秘儀は、仏陀のこの教えに基いた叡智を高度に成長させるための仏教の瞑想法です。
私は、この護摩を焚くことにより、仏陀の説いた叡智を重んじ、叡智を身につけることを大切にする風潮を世に弘めたいと思うのです。
殊に、若者たちに訴えたいと思います。若者たちが、スポーツを好むように智慧を身につけることを好んだならば、21世紀はすばらしい世界になると思います。そしてこの瞑想法は、若者たちにとり、すばらしい智的スポーツとして魅力を感ずるにちがいないと、私は確信しております。
ニューヨークは、世界の情報の発信地です。世界最大のあらゆる重要な情報の根源地です。そのニューヨークで、仏陀の叡智の護摩を焚くことは、私の長年の願いでした。一人でも多くの方の参加を希望いたします。ご賛同を得ることが出來ましたら、私の喜び、これに過ぎるものはありません。どうぞ宜しく。

二〇〇〇年七月

 
 

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